はじめに
たま子 コト私、生まれてこの方、自然に毎月生理が来たことなんてほとんどない。
学生だった20歳の頃、毎月生理が来ないことを母に告げる。
「たま子は若いから周期が安定してないだけじゃないの。母さんもそうだったけど、たま子や兄弟が無事に生まれてくれたよ。」
どうやら母は、不妊治療せずとも授かったらしい。
生き証人たま子、この時不安を忘れる。
時は流れ、リーマンショックの暗雲が立ち込める中、
アホな私は当然就活はうまくいかず、資格試験には落ち続け、家を飛び出るように独り暮らしをはじめ、金を得るため頭脳と肉体労働者となり、結婚願望だけはいっちょまえに持ちはじめた26,7歳の頃、
3ヶ月以上も生理が来ないのは楽!でも、さすがに将来的にマズいのでは?と、ようやく婦人科を受診する。
当時彼氏もおらず、妊娠していないとわかりきった中、通過儀礼的な検尿・はじめての強制開脚エコー・さらに血液検査で判明したのは、
「多嚢胞性卵巣症候群」 そして
「テストテロン高値」
窮屈に閉じ込められた卵たちのエコー写真がショックだったのと、年中脂ぎる顔の原因はお前だったのか、感。
他にも、ストレスによる暴飲暴食も関係していると自覚。
でも、簡単にはやめられない弱小メンタル。
ここから、生理をおこすための治療がはじまるのだけど、
よくある婚活を制し31歳で結婚後も、コロナ禍で延期した結婚式が終わるまでは、フリウェルなどのピルを服用。
これは効いて、服用期間が終わると、見計らったかのように生理がちゃんとくる。もちろん妊娠しない。
このとき、新婚ということもあり、今よりも心身共に余裕があった。
ピルを飲まずに妊活を優先すべきだったと思う。
去年になりようやく、妊娠できるようにクロミッドとルトラールを服用。
ただ、別の疾患で中断したり仕事に忙殺され、まぁ言い訳にしかならないんだけども、通院を先延ばしにしてしまうこともしばしば。
34歳間近の今、諸々落ち着いてきたので、ようやくたま夫と一緒に不妊治療専門クリニックを受診。
(たま夫には、結婚前に多嚢胞である旨伝えている。たま夫はめんどくささを隠さない正直者だが、協力的な方だと思う。器もたまもデカい。)
ホテルライクで立派な建物と患者さんの多さに勝手に勇気付けられる反面、皆ゆったり座っているけれど、何かしら抱えていると察するに切なくなる。
そしてこのクリニックは儲かっていそうだ。
血液検査など一通り終えて、ただ今結果待ち。